阪神競馬場

阪神仁川に位置する阪神競馬場。

春の牝馬クラシック第一弾桜花賞、出走馬がファン投票で選出される春のドリームレース宝塚記念、歴史の新しいダートGⅠで国際招待でもあるジャパンカップダート、唯一の2歳牝馬GⅠでもある阪神ジュベナイルフィリーズと4つのGⅠレースが開催され、その他にも多数の重賞競争が開催され、京都競馬場と並び関西の主要競馬場の一つなっています。

従来は魔の桜花賞ペースと呼ばれ、コーナーまでの距離の短さとコーナーのカーブの角度とのバランスによる駆引きや枠順の有利不利から、この距離を得意とする関西ベテラン騎手の活躍が目立っていた阪神1600mコースは、2005年改修工事により調整され外回りコースが新たに創設され、この問題が解消される事となります。

阪神競馬場攻略のポイントはやはりこの新設された外回りの攻略にあります。

現行では芝の1600m・1800m・2400mの距離で使用され、距離ごとのコース使用の種類や特徴を覚える事が大前提となってきます。

内と外の大きな違いは、3~4コーナーのカーブの角度と直線の長さです。

またカーブの角度が厳しい阪神コースでは全体的に4コーナーで外に膨れる形となり、外枠の馬が大きく膨れてロスとなるため、4コーナーで内を突く事ができる騎手の実力にも大きく左右され、また直線には登り坂があるため、京都競馬場よりも切れる末脚が要求されるのが阪神競馬場の特徴です。

阪神競馬場の基本戦略

関西の競馬界の関東との特徴の大きな違いは、騎手のレベルと馬のバランスが比較的フラットで混戦に近く波乱の要素が多いという点です。

若手の積極起用を含め、1流騎手から中堅騎手まで幅広く、勝利チャンスが与えられています。

そしてこの関西騎手達の中でも、京都を得意とする騎手と阪神競馬場を得意とする騎手の2パターンに分かれるという点がさらに特徴となってきます。

これは比較的先行逃げ有利の穏やかな京都競馬場に対し、直線が長くコーナーワークの腕が要求される阪神競馬場の違いを表しており、関西の馬券攻略には競馬場毎の相性というのが要求され、阪神競馬場でもやはりコース毎に得意な騎手達を中心に買うことで、穴から本命まで幅広い馬券戦略が可能になってきます。

阪神で勝つために必要な要素は、コーナーの位置取りとインを開ける多少強引な力を持った騎手です。

先行を得意とする騎手よりも、逃げ差しを得意とする騎手は、阪神コースではどうしても不利となってくるのです。

これは馬にも共通する点であり、同じ関西を主戦とする馬でも、京都競馬場で好走した馬が阪神競馬では惨敗する事は日常茶飯事です、逆に京都競馬場では惨敗続きの馬が阪神競馬場では好走するなど、馬のコースの相性というのが非常に重要になってきます。

阪神競馬場を攻略する際はこの辺りの馬のコース適正と騎手の阪神適正などを中心に予想を行う事が基本戦略となってくるのです。

京都競馬場

GⅠレースが数多く行われる、国内の主要4場の競馬場の一つ関西淀の京都競馬場。

天皇賞春・菊花賞など3,000mを越える平地の長距離GⅠ競走が、唯一開催されるのもこの京都競馬場です。

春に開催される唯一の長距離古馬GⅠ天皇賞春、秋の牝馬クラシック最終として新たに創設された秋華賞、牡馬クラシック3冠目を飾る長距離GⅠ菊花賞、秋の古馬牝馬限定GⅠとなったエリザベス女王杯、秋のマイル王決定戦マイルチャンピョンシップと、現在5つのGⅠ競争が開催され、その他にも多数の重賞競争が開催される関西の主要競馬場の一つとなっています。

この京都競馬場の特徴は、なんといっても内外のコースを使用した、距離別のレース種類が豊富であるという点にあります。

ダート1200mを筆頭に芝の3200mまで合計で14種類もの距離別のレースが行われ、それぞれの距離コース毎に特徴と個性を掴んでおく必要があります。

そのため京都競馬場を攻略するためには、まず幅広い種類の各距離コースの特徴と、それによるレース展開の有利不利を覚える事が必須となってくるのです。

現在の関西のレースの全体の傾向として、若手減量騎手の積極起用もあり、実力馬に一流騎手以外の様々な関西騎手が騎乗する事になります。

そのため騎手の実力で人気馬が敗退する事や、軽量を活かした思わぬ人気薄が来る事も多く、波乱の傾向も強くなっているといえるのが、関西競馬界の特徴です。

武豊の衰えと安勝の騎乗数減少により、しばらくはこの傾向が予想されます。

京都競馬場の逃げ馬に注意

右回りの平坦な馬場が特徴の京都競馬場では、3コーナーからゴールまでの下り坂と、内外コースによる直線の長さの違いが大きな特徴です。

コースの違いによるコーナーの角度は変わりませんが、3コーナーから4コーナーまでの内・外回りの仕様の有無がレース毎に異なり、ほとんどのレースでは距離毎にどちらか一方のコースを使用します。

しかし芝の1400mと1600mに関しては両方のコースをレース毎に使い分けて使用するため、注意と事前のチェックが必要になってきます。

この直線の長さだけを比較しても、内回りの直線は約320mと決して直線は長いとは言えません。

逆に外回りを使用した場合約400mと80mほど直線距離が伸びるため、差馬にも展開の利点が生じてくるのです。

またもう一つの特徴である、3コーナー入り口付近からの登り坂は、坂を登り終えた後の急激な下り坂を経て直線に向かうため、馬は4コーナーでスピードに乗って大きくふくれる事になります。

そのため騎手は内回りでは特に坂の頂上までに内を狙う事が重要となり、4コーナーでのふくれによる、距離ロスを防ぐため先行争いが激化します。

そのため枠順を巡って展開の利というのがどうしても生じくるのです。

そのためレース全体の特徴としては、やはり4コーナーを巡って展開の利を得た馬が勝つことが多く先行有利となっていますが、先行争いが激化した場合ペース配分を誤り直線で失速するなど、騎手のペース配分との兼ね合いが重要になります。

また直線の長い外回りコースでは、逃げ馬より差馬の台頭も十分に可能なため注意が必要です。

中京競馬場

2010年に大改修工事に突入した中京競馬場は、中央4大競馬場に続く入場者数を誇り地元名古屋を中心に高い人気を誇っており、春には地方で唯一のGⅠ競争である高松宮記念も開催されます。

春のスプリントGⅠ高松宮記念を筆頭に、春のダート重賞東海ステークス、春の中距離別定戦で近年は宝塚記念のステップレースともなっている金鯱賞という2つのGⅡ競争、そして5つのGⅢ重賞が行なわれ、地方競馬として最大規模の重賞回数を誇ります。

この中京競馬場の特徴は左回りと平坦な短い直線、そして競馬場の運営がJRAの中で唯一地方の合同企業体で運営する形をとっているのが特徴です。

一般的に馬場の影響が大きく、開催末期になると内が大きく荒れ、外枠有利の傾向が非常に強くなるのが特徴と言え、開催時期により馬券の傾向が大きく異なります。

また裏開催で開催されるため、関西の若手中堅騎手を主体に、中央で騎乗数の少ない関東の若手中堅騎手も参戦し混戦模様となり、それに馬場の状態も絡み波乱傾向が強くなるのが中京競馬場の特徴であり、芝のレースはレース結果と馬場の状態を見ながら予想を行なう事が必須です。

特に関西若手松田騎手を筆頭に中京を得意としている騎手も多く、開催後との騎手の相性を踏まえ予想を行なう事は大前提となってきます。

しかし今年行なわれている大改修をキッカケに、中京競馬場の大幅なコース変更が噂されています。

そのため過去のデータが今後通じるかどうかは現在の所不明なのです

中京競馬場の慎重な情報

現在改修で噂されているのは、直線距離の大幅な変更です。

芝ダート共に100m近く延長され、芝の最後の直線には大きな坂の設定も予定されています。

またダートの直線も400m代と、現行では東京競馬場についで長い直線を誇る事となり、関西圏で最も長い直線を持つダートコースの競馬場となるのです。

変更前は行なわれていた地方開催を代表する1000mレースも、今回の改修で廃止が予定されており、従来はコースの関係上危険なため開催されていなかった、芝の1600mコースも新たに追加され、長い直線を活かしたダート1800~1900m新たな距離として予定されています。

過去のデータを覆す文字通り大改修となっているのです。

今回の改修により、現行阪神競馬場のダート1800mで開催されているジャパンカップダートも、中京競馬場への変更も前提に見据えて可能性が検討されていると噂されており、現行のジャパンカップダートの抱える問題点でもある、海外馬にとって開催時期とコースの不利が、本場アメリカに近い左回りと長い直線が売りの中京競馬場であれば、開催時期を調整する事で、海外の有力ダート馬にとっては目標となるレースにもなるため、もし実現すれば中京競馬場は更に注目を集める事になります。

いずれにしろ現在の所工事段階であり、2012年1月の工事終了と共に、どのように変わるのかは現在の所未定であり、馬券的中のためには、慎重な情報の検討が臨まれます。

中山競馬場

暮れの大レース有馬記念が開催される競馬場としても有名な中山競馬場。

クラシック第一弾の皐月賞、秋のスプリント王決定戦スプリンターズステークス、2歳チャンピョン決定戦朝日杯フューチャリティーステークス、国内最大の馬券売上げを誇る暮れのドリームレース有馬記念と4つのGⅠを中心に、障害GⅠである中山大障害や中山グランドジャンプが唯一開催される競馬場でもあり、平地最大距離の3600mを走るステイヤーズステークスや、その他にも多数の重賞競争が開催されます。

この中山競馬場の最大の特徴は内外で大きく変わるコース展開と、中央4大競馬場の中でも最大の直線の短さ、そしてゴール前の大きな坂が中山競馬場を代表する特徴となっています。

この直線の攻防は馬の上がりに影響し、直線の短さから直線手前では上位につける必要があるのと、坂を登るための安定したラップ刻みよりも、馬の切れる末脚というのが要求されてくるのです。

直線が短いため比較的内枠が有利となる事が多く、比較的上位のインを主張できる馬が最も有利となります。

またこの中山競馬場の特徴の一つと言えるのが、距離毎のコースの特殊性です。

特にGⅠレースが行なわれない一般競争が主体となる距離では、良い馬の騎乗機会が多くキャリアのある上位関東騎手が必然的に有利となり、GⅠを除く重賞競争での関西騎手参戦時には、中山競馬場のコースや距離の経験不足から、苦戦を強いられる事が多いのも中山競馬場の特徴と言えます。

中山競馬場の馬券戦術

中山の直線と並び大きな特徴と言えるのが、内外のコース毎のレース展開の大きな違いです。

内コースでは角度のあるコーナーで、比較的コーナーワークが重視されますが、外コースでは2コーナーから4コーナーまで緩いカーブのため、コーナーでもたれる馬が少なく、実質直線を走る状態となり、その不利を避けるため騎手はスタート後最初に前に位置する駆引きの必要が生じてくるのです。

特に距離が短くなるほど外コースでは内有利の傾向が強くなります。

まずはこの内外でレース展開が大きく異なる事を念頭におき、該当レースのコース毎の内外の条件を調べる事が、中山競馬場の馬券予想では必須です。

それを踏まえた上で、レース毎の道中の展開を予測し、直線で最もロスが少なく回れる馬を予想する必要が生じてきます。

一般に外コースでは距離が短くなるほどテンの脚が必要になってくるため、枠順と行き足のある馬が最もインを主張しやすく、内コースでも比較的コーナーロスが少なく外に膨れる心配の無い、内枠を主張できる先行馬が基本有利なのです。

内に殺到するケースも多いため行き足の遅い馬などは、内回りでは大きな不利を受ける事になりますが、外回りであれば緩いカーブを活かした、馬の捲りのタイミングも重要になってきます。

関東の上位騎手は比較的中山での騎乗経験が多いため馬の実力と比較し、基本は上位騎手の騎乗する馬を中心に馬券を購入する事が最も有効な馬券戦術です。

小倉競馬場

毎年春と夏に開催が行なわれる中央競馬最南端九州に位置する小倉競馬場。

春のハンデキャップ中距離重賞小倉大賞典、夏のハンデキャップ中距離重賞小倉記念、夏の短距離ハンデキャップ重賞北九州記念、小倉ラストを飾る2歳限定重賞小倉2歳ステークス、夏の障外重賞小倉ジャンプステークスと、5つの重賞競争が小倉競馬で開催され、主として夏季を中心に全国から多くの競馬ファンが、この小倉競馬を訪れます。

またこの小倉競馬場では現在でも限定競争として、2歳馬限定ですが九州産馬レースも行なわれるのが特徴です。

九州産馬限定のひまわり賞というオープン競走も行なわれ、テイエム・コウエイ・カシノの冠名の馬達が2歳戦のレースに多く出走を行ない、九州産レースは小倉の夏の風物詩ともなっています。

春の裏開催時と夏季開催時で騎手や馬のバランスは大きく異なり、関西の主力騎手が参戦を行なわない裏開催に対し、夏季は関西の主力騎手のほとんどは小倉で夏を過ごします。

2010年は中京競馬場改装のため、恒例の春の小倉裏開催が行なわれず、暮れの最終週も開催される事になり、1年の最後を告げる尾張ステークスから、昨年は1年最後のレースとして小倉1200mオープン特別アンコールステークスも開催され、2011年は春の裏開催だけでなく、中京の代替開催として暮れの最終開催も、昨年と同じく小倉で開催されるため、1年の最終レースが行なわれる競馬場として、今年もファンの注目を集めます。

直線の短さに特徴がある小倉競馬場

この小倉競馬場の特徴は2コーナーから続く緩い下り坂と、直線の短さに特徴があります。

そのため他の競馬場と比べても比較的速いタイムがるため、過去の持ち時計に基づいて予想を行う事が基本戦略となってきます。

またこの小倉を得意とする騎手も多く、人気所では新馬戦に特に有力馬に騎乗する事が多い福永騎手を筆頭に、若手では浜中騎手や川須騎手などの九州出身騎手や、関西中堅騎手の酒井騎手・北村友騎手・田嶋騎手などはこの時期に特に勝ち星を積み重ねます。

そのため騎手バランスの上下の幅が大きい夏季開催時は全体的には本命傾向が強くなるといえます。

また夏季の小倉は関東騎手の参戦や関東馬の参戦が非常に少なく、関西の一部厩舎はこの小倉で大きく勝ち星を挙げます。

また地方の佐賀・荒尾競馬場の騎手も参戦を行ない、馬券に絡む事も多いため、夏季開催時はそういったデータのチェックが馬券的中には重要になってくるのです。

逆に裏開催時にはこのバランスが大きく崩れ、関西の主力騎手の参戦がなくなるため、関東の若手中堅騎手と関西の若手中堅騎手との激しいリーディング争いが繰り広げられます。

馬も裏開催独特の実力馬不在の傾向が強く、全体的に波乱傾向が非常に強くなるのが、裏開催時の小倉の特徴です。

しかし小倉を得意とする若手中堅の関西騎手は比較的馬券に絡みやすいため、小倉との騎手の相性を良くチェックし、馬券戦略に結びつける事ができれば、思わぬ高配当を的中させる事も可能となってきます。


相互